ZEISSの起源は顕微鏡にあります。その創業以来、顕微鏡を中心により良い視覚体験を追求し続けており、その技術と経験を活かして地球と社会の発展に寄与してきました。今回ご紹介するプログラム“Good Life on Earth”は、地球の未来につながる若い世代のアイデア実現を応援しています。すでに顕在化している課題を解決するのではなく、「好きを伸ばして 地球を救う」をテーマに、東京大学で発足した組織“One Earth Guardians育成機構”*1と一般財団法人 トヨタ・モビリティ基金によって設立されました。
https://www.one-earth-g.a.u-tokyo.ac.jp/gle/
今回は、Good Life on Earthの主催者である東京大学 大学院農学生命科学研究科 准教授中西もも先生にGood Life on Earthについて、そしてこのプログラムで行われた「HONE:知を得て、技を磨くサプリメンタルセミナー “観て、触って、感じる”顕微鏡ワークショップ」についてお話を伺いました。
自分の「好き」を大切にしてほしい。
Good Life on Earthでは、自分自身が夢中になれることを研究対象にするからこそ、その好奇心を永く保つことができると考えています。そのため、多岐にわたるプロジェクト活動では、研究すること自体の楽しさを伝えるよう工夫しています。その中でも先日行われたZEISSとの共催になりました「顕微鏡ワークショップ」は、学生たちの科学に対する興味を育むための非常に重要な取り組みとなりました。
「見たい」という気持ちを、いちばん大切に。
「顕微鏡ワークショップ」では、多様な顕微鏡の特徴や顕微鏡技術の歴史を学び、そしてZEISSの最新機器に実際に触れることで「見える世界」を体感してもらいました。各々が「見たいもの」を持参し、それをZEISSの顕微鏡で実際に観察する。例えば、自身の「髪の毛」を顕微鏡で見てみると、映し出されるのは見慣れたあの画像。「キューティクルだ…」と学生たちは大盛り上がり。その後に「羊毛」を見てみると、先ほど見た「人の髪の毛」と見た目はほとんど同じ。「なぜ同じような表面の外観なのに羊毛はふわふわなんだろう?」と学生たちの中に新たな疑問が生まれていました。
あまり性能の良くない顕微鏡で観察をすると、よく見えないためにおもしろくないと感じてしまうことがあります。ZEISSの最先端顕微鏡を通じて、普段は目にすることのできない「見える世界」を体験することで、顕微鏡をただの道具として使っていたときには気づけなかった「見ることの楽しさ」を感じてもらえたのではと思います。
クリアな視界を提供できるZEISSだからこそできる「見える世界」の体験。
その視覚体験だからこそ、さらに深掘りできる好奇心、そしてアイデアと情熱。
Good Life on EarthとZEISSとが共感できたからこそ、今回の取り組みは実現しました。「顕微鏡ワークショップ」は、学生たちに科学の魅力を伝えると同時に、自らの目で「見える世界」を体感し、学生たちの鋭い感性を刺激する、つまりは新たな「視覚体験」を提供できたのではないでしょうか。実際にワークショップに参加した学生たちからも、たくさんのポジティブな反応が寄せられていて嬉しいかぎりです。
プログラム自体も、いっしょに成長していく必要がある。
今回の「顕微鏡ワークショップ」は、おかげさまで大成功でした。とはいえ、Good Life on Earthとしては同じ活動を繰り返しているだけではいけないと感じています。なぜなら参加している学生たちは成長し続けているからです。参加している学生が抱えるプロジェクトとともに、プログラムも次のステップへと進んでいくことで、”若い世代のアイデア実現“を達成できると考えています。今後もGood Life on EarthとZEISSの共感が、未来の科学者を育て、より良い社会の実現に向けた重要な一歩となることを願っています。
Seeing Beyond―
創業以来、より良い「視覚体験」の追求を続けてきたZEISS。Good Life on Earthをはじめとしたアイデア溢れる科学者たちに「みえる世界」を提供することが、100年先の地球の未来をつくる一助となっていることを誇りに思います。
*1 One Earth Guardians育成機構:100年後、人類が地球上のあらゆるものと共存共生していける世界を作るために必要な巻き込み力を持った科学者たち「地球医=One Earth Guardians」を育成するOne Earth Guardians育成プログラムを実施。
https://www.one-earth-g.a.u-tokyo.ac.jp/
One Earth Guardians 育成機構
准教授・アドミニストレーター