• 伝える人

    毎日の丁寧なケアで
    視界もクリアに!

    伊藤 美玲
    眼鏡ライター
    シェアする
    2022.12.27

洋服のクリーニングや、靴磨き。おしゃれな人は身に着けるもののケアにも、気を遣っている印象です。では、メガネはどうでしょう? 顔の中心にくるものだから、メガネレンズの汚れは案外目立つもの。とはいえ、実はメガネレンズのケアについては正しい方法を知らないという人も多いのではないでしょうか。

まずは、基本的な
クリーニングからスタート。

マスクが必須な昨今においては、通常のケアに加えてレンズの曇り対策も欠かせないものとなりました。「曇り止めはすでに使っているよ」という方。レンズをきれいにしてから使っていますか? 実はレンズには、気が付かないうちに砂ぼこりや小さなゴミなどが付着しています。そのため、いきなり曇り止めを塗り込んだり、クロスでゴシゴシ拭いたりすると、レンズに傷がついてしまう可能性があるのです。自ら傷をつけてしまうなんて、絶対に避けたいところ。まずは基本のクリーニングから覚えておきましょう。

クリーニングは、レンズ表面の砂やゴミを落とすところから始めます。まずは、水で汚れを洗い流しましょう(天然素材など水洗いができないものもあるので、購入店に確認を)。レンズは熱に弱いので、お湯はNGです。その後、ティッシュペーパーや柔らかい布で水気をやさしく拭き取ります。濡れたままにしておくとレンズに水滴の跡が残る“水やけ”の原因になるので、自然乾燥は避けてくださいね。

水洗いで落ちない皮脂汚れは、
レンズクリーナーにおまかせ。

台所用の中性洗剤を使う方法もありますが、メガネユーザーならば専用のクリーナーをひとつ持っておいたほうが便利ですし、コーティング剥がれなどの心配もありません。クリーナーには、主にスプレーやウェットシート、メガネを丸洗いできる泡スプレータイプなどがあります。

実は、ツァイスもレンズクリーナーを手掛けているのはご存知ですか? こちらは「ZEISS Lens Cleaning Kit」という商品名の通り、スプレーとクリーニングクロスがセットになっているのが特徴。クロスにクリーナーをスプレーしてレンズを拭うだけで、ピカピカに仕上がります。レンズメーカーが手掛けたものとなると、やはり安心感がありますよね。個包装のウェットシートタイプ「ZEISS Lens Wipes」もあり、こちらは外出先での使用におすすめです。

クリーニング後の使用で
曇り止めの効果がアップ。

さて、レンズがきれいになったら、ここで曇り止めの出番。曇り止めは、その成分がレンズ表面をコーティングすることで作用します。そのため表面がきれいな方が、成分がより定着しやすく効果が持続するというわけです。曇り止めを使用する前にクリーニングしたほうが良い理由は、キズ防止だけではないのです。

曇り止めにはスプレーやジェル、ウェットシートやドライクロスなど様々な種類があります。それゆえ、「一体何を使えばいいの?」と迷ってしまいますが、選びの決め手となるのは“自分にとっての使いやすさ”や“使用感の好み”であると私は思っています。なぜなら、自分にとって使いやすいと感じるアイテムを選んだほうが、ケアを習慣づけしやすくなるからです。

私はサラっと拭き上げられるスプレータイプを愛用していますが、ジェルのほうが液の飛び散りがなくて好きという人もいるでしょう。また、持ち歩きやすさを重視するなら個包装のウェットシートや、ドライクロスタイプの方が便利です。

ちなみに、ツァイスの曇り止め「ZEISS AntiFOG Kit」は、クリーナーと同様にスプレーと専用クロスがセットになっているのが特徴。レンズ表面にスプレーし、付属の専用クロスで塗り広げれば最大72時間効果が持続します。クロスが付属しているので拭き上げ用のティッシュなどを用意する手間がなく、ゴミが出ないのも嬉しい点。さらに、毎回クロスに液剤が染み込んでいくため、使い続けるうちにクロスで拭くだけでもある程度効果を発揮してくれるようになるんです。いやはや、これはお手軽! このハイブリッドな使用感が、私も気に入っています。

定期的なセルフケアで
メガネを美しく快適に。

クリーニング→曇り止め塗布のルーティーン。私はもう毎朝行わないと、顔を洗っていないぐらい気持ち悪く感じてしまうほど(笑)。最初は少々面倒に感じるかもしれませんが、レンズがきれいになれば見た目も美しく、そして視界もクリアに。レンズの性能を最大限に活かすためにも、クリーニングは必須です。

それに、せっかく奮発して購入したメガネも、汚れや曇りが目立つようでは見た目が台なし。メガネを素敵に、そして長く快適に使うためにも、ぜひセルフケアを習慣にしてもらえたらと思います。

シェアする
伊藤 美玲
眼鏡ライター
「眼鏡で、きれいになる」がライフワークの眼鏡ライター。眼鏡専門誌『MODE OPTIQUE』『眼鏡Begin』などのモノ雑誌やWEB媒体を中心に、記事やコラムを執筆している。また、TV・ラジオなどのメディアにも度々出演し、眼鏡の魅力発信を続けている。
Twitter:@mireiton
Instagram:@eyewear_note
 ZEISS 販売店