• 伝える人

    ショップでも自宅でも!
    3Dバーチャル試着で、
    メガネ選びをもっと楽しく便利に。

    荒川 大地
    MASUNAGA1905 下北沢店 店長
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    2022.9.27

メガネレンズのみならず、適切なレンズを作るために必要な機器まで総合的に手掛けている〈カールツァイス〉。中でも、ユーザーが他にはないメガネ選びを体験できるのが「ZEISS Virtual Try-on(ツァイス バーチャル トライオン)」です。今回はこのシステムをいち早く導入した〈MASUNAGA1905 下北沢店〉で店長を務める荒川 大地さんに、その特徴や魅力についてお話を伺いました。

今の時代にフィットした
非接触型の接客スタイル。

MASUNAGA1905 下北沢店の店内。

まずは自己紹介をお願いします。

〈MASUNAGA1905 下北沢店〉店長の荒川大地です。今年で入社6年目になります。当店は福井に本拠地を置くメガネメーカー〈増永眼鏡〉の直営店で、昨年6月にオープンしました。直営店は当店含め全国に7店舗展開していまして、以前は阿佐ヶ谷や青山の店舗に勤務していました。

では、お店についても教えていただけますか。

〈増永眼鏡〉の直営店ですので、自社で展開している〈MASUNAGA since 1905〉や〈MASUNAGA|K三〉などのコレクションを豊富に取り揃えています。そもそも増永眼鏡は創業が1905年と歴史があり、創業者の増永五左衛門は福井にメガネ産業を興した人物でもあります。フレームはすべて福井の自社工場にて一貫生産で作られ、クオリティが高いのも特徴です。

自社工場で一貫生産している為、パーツ同士の組み合わせにムラがなくなめらかなのが特徴。

というのも、メガネは完成までの工程数が200以上といわれ、それぞれの専門性も高いため福井のメガネ作りは分業制が主流です。各工場で作られたパーツを最終的に組み上げることが多い中、当社はすべて自社工場内で生産しているので連携が取りやすく、精度高く組み上げることができます。たとえば、フロントからテンプルへと繋がる細やかな彫金模様も、パーツの継ぎ目が見えないほどきれいに揃っているんです。そうした細部へのこだわりが、美しい質感を生んでいます。

なるほど。直営店の中でも、特に下北沢店固有の特徴があれば教えてください。

コロナ禍にオープンしたこともあり、「非接触型」の接客スタイルを採用している点が特徴です。実はフレームの陳列棚はすべてガラス張りになっていて、直接手を触れられない作りになっています。お客様がご覧になりたいものがあれば、私達スタッフが棚を引き出してフレームを取り出す形ですね。元々当店では、会話を重視したカウンセリング型の接客を大切にしていまして、お客様がメガネをお使いになるシーンやデザインのお好み、ご要望などをじっくり伺った上で、フレームやレンズをご提案しています。

非接触という点では店内の中央に設置された「ZEISS VISUFIT 1000」も当店のコンセプトを象徴する存在です。こちらは、半円状になった部分に9台のカメラが設置されており、ワンショットでお客様の顔のデータを180度撮影・計測が可能です。フレームを掛けた状態で計測することで、お顔に触れることなく黒目の位置やレンズとの距離、フレームの傾きなどメガネをあつらえるために必要なデータを高い精度で測定することができます。

画面の中に分身が出現!?
リアルなアバター試着を体験。

また、当店ではこの撮影データからアバターを作り、画面上でバーチャル試着ができる“ZEISS Virtual Try-on”をご利用いただくことができます。こちらはメガネを外した状態で撮影し、1~2分程度お待ちいただくと専用のiPad上にアバターが表示されます。まずは、ぜひ体験してみてください。

iPad上に表示されたアバター。回転できる為、横からの着用感も確認できる。

一瞬の撮影でここまで精巧で立体的なアバターが出来上がるんですね。正面からだけでなく、縦横左右に顔を振ることができるので、ある意味写真よりリアルに感じます。

あまりにリアルなので驚かれる方も多いです(笑)。アバターの横には、画面上で試着できるフレームが表示されます。実はアバターのデータを元にお客様のお顔の大きさに適切なサイズや、髪や肌、目の色を元に、AIが似合うと判断したものが上位に表示される仕組みになっているんです。

似合うものまで教えてくれるんですか!

はい。またお顔だけでなく、フレームも現物のサイズが精密に反映されているため、実際に掛けたのと同じサイズ感で試着ができます。どちらも立体的な3Dデータのため、正面だけでなく、様々な方向から掛けた姿を確認いただけるのも魅力です。

平面的なバーチャル試着よりも、格段にイメージが掴みやすいですね。

バーチャルだからこそ
得られる利便性。

実際に接客する中で、こちらをどう活用していますか。

活用の仕方には大きく2パターンあって、まずは実際にお店にあるフレームの中から気になるものを試着し、候補を絞ったら今度は画面上でさまざまな角度からのイメージを確認するという使い方。反対に、まずは画面上でいろいろ試してから、気になったものを実際に掛けてみるという方もいらっしゃいます。中にはバーチャル試着を体験してみたいと、アトラクション感覚で楽しむ方も(笑)。その場では購入につながらなくても、体験を通じてメガネに興味を持っていただけたら嬉しいですね。

では荒川さんが感じる“ZEISS Virtual Try-on”の魅力を教えてください。

まず、これまで試着で苦労されていた強度近視の方には、とてもご好評いただいています。近視が強いと鏡にだいぶ近づかなければなりませんが、画面上であればご自身のメガネを掛けた状態で、お顔全体の印象を確認することができます。また視力に関わらず、鏡では見づらい横顔の印象を確認できる点も魅力だと感じます。

さらに、フレームにカラーレンズを入れた仕上がりのイメージが確認できるのも優れた点ですね。レンズカラーによる印象の変化や、カラー濃度による目元の透け感の違いなどもわかりますし、調光レンズの場合は日射しの強さによる濃度変化もシミレーションできるんです。

自宅でもスマホで
バーチャル試着が可能に。

じつは“ZEISS Virtual Try-on @Home”を利用すると、このバーチャル試着をご自身のスマホやタブレットでも体験できます。お店で簡単な登録手続きをするだけで専用サイトから自分のアバターが呼び出せ、いつでもどこでも試着が可能です。

自宅でできるなら、時間を気にせず試着し放題ですね!

そうですね。ご自宅で落ち着いて吟味したいという方や、ご家族や友人の意見を聞いてから決めたいという方などに喜ばれています。もちろん顔の向きを変えたり、カラーレンズを選択することも可能です。直感的に操作しやすいインターフェイスになっているので、どなたでも簡単に使っていただけます。

一度お店で撮影と登録をしておけば、次回以降は家でフレームを吟味してから買いに行くこともできると。

はい。「データ上に新作が登録されたので、ぜひ試してみてください」といった新作のご案内なども今後できたらいいなと思っています。

レンズメーカーとともに
業界を盛り上げたい。

では、今後の展望などあれば教えてください。

メガネは、フレームメーカー、レンズメーカー、そして小売店とが一体になって作り上げるものだと思っています。それらがもっと融合し、ときには業界外も巻き込んで、もっとメガネの楽しさを広めていきたいですね。フレームメーカーであり小売店も運営している弊社は、その役割を担いやすい立場にあります。特に〈カールツァイス〉の皆さんは密に連携を取ってくださるので、これからも一緒になって業界を盛り上げていきたいですね。

また、2023年秋には、弊社の創業者である増永五左衛門の実話を元にした小説『おしょりん』が映画化される予定です。そうした話題となるトピックもしっかり活用しながら、業界全体をPRしていけたらと思っています。

最後に、これからメガネを買おうと思っている人にメッセージをお願いします。

「この形は似合わない」などと先入観を持たずに、お店ではいろいろなデザインのフレームを掛けてみてほしいと思っています。似合わないと感じるのは、ご自身がメガネを掛けた姿に慣れていないだけ、ということも少なくありません。試着をしていくうちにメガネへの抵抗がなくなっていく方も多いですし、満足していただけるまで私達がサポートしますので、ぜひ気負わずご来店いただけたら嬉しいです。

そしてもちろん、見え方についてのお悩みもぜひ気軽にお話しください。〈カールツァイス〉には様々なコンセプトのレンズがあるので、使用シーンなどに応じて必ず合うものが見つかるはずです。じっくりお話をすることでお客様と信頼関係を築き、フレーム・レンズともに最高の1本をご提案したいと思っています。

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荒川 大地
MASUNAGA1905 下北沢店 店長
1990年生まれ、神奈川県出身。大学卒業後ドラッグストアに勤務し、2016年に増永眼鏡株式会社に入社。都内の店舗で経験を積み、2021年より現職。音楽が好きで、休日にはライブ活動も。バンドではギターを担当。
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