“視える”ことの可能性を広げ、Quality of Vision(QoV)の向上を追求し続けるZEISS。今回は、その“視える”の向こう側を、アートという切り口から捉えた視覚体験の魅力について伺いました。
お話を聞いたのは、日本初の“Paint and Sip”アートワインスタジオ『Artbar Tokyo』でマーケティングディレクター兼インストラクターを務める寺田ナオミ(Naomi)さん。アートを通じて、どのように「視覚」が新たな体験へとつながっていくのか——その世界を紐解きます。

まずは自己紹介をお願いします。
はじめまして、寺田ナオミ(Naomi)です。Artbar Tokyoのマーケティングディレクターとしてブランド運営全体を見ています。また、大学でプロダクトデザインと絵画を学んでいた背景から、インストラクターとしてお客さまへのレクチャーも行っています。
お客さまが「まさか自分にこんな絵が描けるなんて!」と笑顔を見せてくださる瞬間が、私にとっての何よりの喜びです。
Artbarとはどのような場所なのでしょうか?
Artbarは、アメリカ発祥の“Paint and Sip”カルチャーを日本に広めたいという想いから、2016年にオープンしました。ワインを片手に、リラックスしながら絵を描く——そんな非日常の創造体験がコンセプトです。
よく「絵画教室との違いは?」と聞かれるのですが、Artbarは技術を教える場というよりも、一人ひとりの感性を引き出す“場”です。私たちインストラクターは技法やステップは丁寧に伝えますが、「こう描いてください」とは言いません。
ゴールのないプロセスの中で、自分だけの“答え”を探す。そんな体験を大切にしています。

個性を活かす姿勢が、作品にも表れていますね。
そうですね。ワインが入ると緊張もほぐれ、どんどん遊び心が湧いてきます。たとえば「モネの睡蓮」を描くセッションで、あるお客さまが蓮の上にカエルを描かれていて。そのユーモアと自由な発想に、心から感動しました。
絵を描く中で、視点や感性が変化することもありますか?
よくあります。最初に思い描いたイメージが、描いているうちにまったく違う形になることも。その変化や偶然性こそが創作の楽しさです。 また、Artbarでは周りのお客さまの制作風景も見られるので、「そのアイデア面白い!」「こんな色使いがあるんだ」と、自然と刺激を受けながら進められる。自分ひとりでは出会えなかった表現に気づく機会にもなります。

Artbarという独創的な視覚体験を提供しているNaomiさんが考える、“アートの楽しみ方”について聞かせてください。
アートを「視る」体験も素敵ですが、「創る」ことで得られる喜びや自信は、また格別です。
Artbarでは、絵が得意でなくても、感性のままに描くことで自分自身を表現することの楽しさを知ってもらえたらと思っています。誰もがアーティストになれる。そんな感覚を体験してほしいです。

最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。
Artbarはこれからも、アートを通じて自分らしさと出会える“創造的な逃避の場”でありたいと願っています。
「自分に絵なんて描けるかな?」と思っている方こそ、ぜひ一度、体験してみてください。想像以上に楽しくて、想像以上の作品が生まれるはずです。ワイングラスを片手に、お待ちしています!
Naomiさんのお話から、“視える”をアートとして楽しむ感性が、日常を豊かに彩ることを再認識しました。ZEISSは、精密な光学技術と創造的なアプローチを重ね合わせ、単なる機能価値を超えた視覚体験を提供しています。世界の見え方をより美しく、豊かに変えていくことが、私たちの使命です。

