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    時代の大きな転換期。
    目の使い方も変わり、
    レンズ市場の需要も高まっていく。

    フィリップ・ノヴァク
    グローバルブランドエクスペリエンス
    ディレクター
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    2021.11.19

大学卒業後から現在まで、ツァイスひと筋に歩んできたキャリアをもつフィリップ・ノヴァクさん。ブランドのマネジメントを行う上で大切にしている、ツァイスの揺るがない柱とは? また今後の眼鏡レンズマーケットについてもお伺いしました。

伝統と力強い革新が、
ツァイスの強み。

フィリップさんのこれまでのキャリアについて教えてください。

私は大学を卒業してからすぐにツァイスに入社し、それ以来ひと筋今年で15年目です。ですから私はツァイスのプロ、と言えるかもしれませんね(笑)。大学では経済学を専攻し、メディアコミュニケーションについても学んできました。さまざまなマーケティングの役割を担っている今、これらの経験も存分に活きていると感じます。

15年目を迎える今、改めてツァイスはどのような会社だと感じていますか?

伝統のあるすばらしい会社だと感じています。175年もの歴史に裏付けられた信頼感に加えて、時代のニーズを捉えるオープンで先進的なマインドと技術をもっています。また、ツァイスは財団経営であることも特徴です。

株主がいないため、長期的な計画や戦略が立てられること、自社で行う決定は顧客を第一に行うことができるのです。お客様の夢を実現するために高いレベルで努力ができることは、ツァイスで働く誇りだと言えますね。

また、先進的な技術を通して、人類の発展に貢献していることも入社以来変わらない想いです。15年勤めていて思うのは、ツァイスという企業は、伝統や信頼といった一貫性を根底に持ちながら、常にイノベーションを起こし時代とともに変化することを恐れないという両方の側面があるということです。

フィリップさんの主な仕事について教えてください。

グローバルブランドエクスペリエンスのディレクターとして、ブランドのマネジメントを行っています。

当社には、ツァイス製品や測定機器を取扱う眼鏡店がさまざまな形でツァイスと協働できるようにするシステム「ビジネスパートナープログラム」があります。私はこのプログラム全般を担当しているんです。

プログラムは4つの階層に分かれているのですが、その中でもっともツァイスの世界観を感じられるのが、「ZEISSビジョンセンター」です。ツァイスには現在、35カ国で230以上のビジョンセンターがありますが、各国各都市にあるビジョンセンターのコンセプトづくりも私の重要な仕事のひとつです。

カンパニーのあり方こそが、
ツァイスのブランド力。

ZEISSビジョンセンターの魅力とは何でしょう?

ビジョンセンターは、フランチャイズのようなビジネスコンセプトで、独立した第三者が開くことのできるツァイスブランドの眼鏡店。まさに、私たちにとって灯台のような存在と言えますね。

ツァイスが掲げるすべてのこと、視力検査からカウンセリングまでをその店舗で実現できて、ツァイスの世界観を体験できることが最大の魅力でしょう。また、ツァイスでは協業しながらも店舗のオーナーが自由度をもって店を運営できることも大切にしています。

世界27か国にビジョンセンターがあるのですね。日本では福岡にありますが、フィリップさんから見てどんな特徴がありますか? ヨーロッパとの違いはありますか?

そうですね、違いというより測定の精密度、緻密な分析力、丁寧なカウンセリングといったカスタマーサービスがヨーロッパと同じレベルでできていることが特徴だと思います。

ビジョンセンター以外にも3つのビジネスパートナープログラムがあるのですね。

ツァイスの世界観を本格的に体験できるビジョンセンターと比べると、もっと気軽に協働できるのがそのほかの3つのビジネスパートナープログラムです。プログラムは「ZEISSビジョンエキスパート」、「ZEISSビジョンパートナー」、「ZEISSディーラー」という3つの階層にわかれていて、それぞれのグレードに適したマーケティングや販売活動、アドバイスを提供しています。お客様にとって最高の「ZEISSエクスペリエンス」を提供できるように、ひとつのプログラムではなく、さまざまなレベルのサービスで、パートナーがその地域でより存在感を出せるような店づくり、ビジネスの成功をサポートしています。

フィリップさんがブランディングを行う上で大切にしていることはなんですか?

まず第一に、一貫性がとても大事だと思っています。どの国どの都市のブランディングであろうとすべてのことをツァイスのアイデンティティに照らし合わせて、ブランドとしてどう行動すべきか、またそれがお客様からどう見えるのかを常に考えています

と言っても、各国の法律や規制、特徴に至るまでさまざまな違いがありますから、一貫性をもたせるのは、大変なことでもあります。私たちは毎日市場やアプリケーションの違いに直面し試行錯誤していますが、それでもカンパニー自体がひとつのブランドであるという一貫性を保つことは、とても大事にしていることです。

時代の大きな転換期。
眼鏡レンズ市場はもっと成長するはず。

フィリップさんが思う、レンズの役割とは何でしょう?

レンズによって“よく見える”ことで、生活が快適になったり、向上するものだと考えています。学校で黒板がはっきりと見えなければ、よい教育が受けられませんよね? もちろん、教育だけでなく、仕事や家事、プライベートの寛ぎの時間までライフスタイルすべてを包括して、良い視力はその質を上げるものだと思っています。

今後、眼鏡レンズのマーケットはどのように変化していくと思いますか?

スマホの普及やリモートをはじめとした働き方改革など、今、全世界的にライフスタイルで大きな転換期を迎えています。それに伴って、今後眼鏡レンズのマーケットはますます成長していくでしょう。

スマホの使用で視力の低下に悩んでいる人も増えていますし、目の状態はヘルスケアにも関わる重要な部分なので、これからもっと“ストレスなく快適に見えること”や“質のいいレンズを選ぶこと”への意識は高まっていくと思います。見え方や健康へのこだわりが高まれば高まるほど、自分の視力やライフスタイルにぴったりとフィットしたレンズを求める人も増えるでしょう。ツァイスのようなオーダーメイドレンズは、これからますます注目が集まると思っています。

今後、チャレンジしてみたいことはありますか?

世界での需要の高まりを正確に捉えて、世界中のビジョンセンターをもっと増やしていきたいですね。多くの人がツァイスのすばらしいサービスを受けられる拠点をたくさんつくっていきたいです。

では最後に、フィリップさんが仕事をするモチベーションについて教えてください。

好きな家に住み、おいしい料理を食べ、生活を快適にすること…は働くモチベーションです(笑)。

ツァイスの仕事のやりがいとしては、さまざまな分野のエキスパートと深く関われることです。そしてその世界観を広く発信できることが私のやりがいです。

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フィリップ・ノヴァク
グローバルブランドエクスペリエンス
ディレクター
Director Global Brand Experience。大学時代に経済学、メディアコミュニケーションを学び卒業後’07年、ツァイスに入社。’15年よりツァイスビジョンケアにて、マーケティングに携わり18年より現職。
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