• 伝える人
    八木 数正

    金子眼鏡店 エリアマネージャー

    最高のフレームには
    最高のレンズを入れて
    お客様に届けたい。
    2021.8.25

日本最大のメガネ産地として知られる福井県鯖江市に本拠地を置く、〈金子眼鏡〉。職人の手仕事にこだわり、細部に至るまで丁寧な作りが感じられるモノづくりを続けているメガネメーカーです。そんな同社が手掛けるブランドの魅力をじっくりと堪能できるのが、直営店である「金子眼鏡店」。今回、お話を伺った八木数正さんは、旗艦店である青山店や銀座店をはじめ、都心部の店舗を統括するマネージャーとして、日々多くのユーザーと接しています。

伝統的な職人の技術を生かし、長く使えるベーシックなメガネを。

はじめに、〈金子眼鏡〉について教えてください。

〈金子眼鏡〉を一言で表すなら、「大切に作って、大切に販売する」会社です。1958年に創業し、現在は鯖江の自社工場にて、プラスチックフレーム、メタルフレームともにほとんど全ての工程を内製化し一貫生産をしています。昔ながらの素材やモノづくりの技法を大切にしていて、ネジ締め1本に至るまで職人の丁寧な手仕事が感じられるフレームが揃っているのが特徴です。

たとえば、このセルロイドシリーズ。セルロイドは可燃性が高く取扱いが難しいため、現在ではあまり使われなくなった素材なのですが、丁寧に磨くことでまるでべっ甲のようなしっとりとしたツヤが生まれるんです。このツヤにこそ、職人の手仕事の魅力が表れていると思いますね。当社ではしっかりと寝かせて乾燥させたセルロイドを使っているので、変形しにくいのも特筆すべき点です。また、フロントとテンプルをつなぐ蝶番を固定するカシメ鋲を打つ工程も手作業で行うなど、細かな部分まで丁寧に作られています。

メタルフレームの質感も美しいですね。

メタルフレームの素材にはチタンを使っていて、質感はもちろん軽さやホールド感の良さといった掛け心地の面も魅力です。このラウンドフレームは、よく見るとレンズを支えるリムの周縁に七宝樹脂で色付けがされていて、ぽってりした独特の質感が目元に程よいアクセントを加えてくれます。実は色付けができる職人は、鯖江でも5人程度しかいないそうです。手間も掛かるのですが、〈金子眼鏡〉ではこうした昔ながらの技法を守っていくことを大切にしています。デザインには時代性を取り入れつつ、伝統的な技法を活かすことで長く使えるベーシックなものを作る。これが〈金子眼鏡〉の特徴だと言えますね。〈金子眼鏡〉の直営店は全国に65店舗展開していますので、メガネには欠かせないメンテナンスやアフターフォロー、調整などを引っ越し先や出張先でも対応できるというのが大きな強みだと思っています。

お客様のニーズに対し、適切なフレームとレンズで応える。

接客されるときは、どんなことを心掛けていますか。

今お話ししたようなブランドの魅力をお伝えすることはもちろん、お客様のお話を丁寧に伺って、しっかりとコミュニケーションを取ることを重視しています。まずは、どんなデザインがお好みか、メガネでどんなイメージになりたいのか。お仕事やライフスタイルについてもお話ししながら、フレームをご提案していきます。当店はバリエーションが多いので、いくつか提案させていただくと、最初にイメージされていたものと異なるものを選ばれる方も少なくないですね。

また、そうしたフレーム選びのご相談に乗りながら、どんなときに見えづらさを感じているかなど、見え方についてのお悩みや不満などについても同時にお伺いしていきます。というのも、お客様の度数によっては、選んだフレームの仕上がりにご満足いただけないことがあるからです。たとえば、近視の度数が強い場合、サイズの大きなフレームだとレンズが厚くなり、目が小さく見えてしまうデメリットがあります。そういった点はきちんとお伝えしたうえで、適切なフレームとレンズをおすすめするように心掛けていますね。メガネにはファッションとしての役割もありますが、見え方をサポートするという医療的な側面が重要ですから、そのバランスが取れる仕上がりになることが大切だと思っています。

フレームとレンズ、トータルでの提案が重要ということですね。

そうですね。レンズについては「そのレンズを使うことで、どんなメリットがあるのか」をご説明することを意識しています。お客様とお話をする中で使用用途やニーズを汲み取り、それに合ったものをおすすめするのですが、その点〈カールツァイス〉のレンズは様々なニーズやシチュエーションに最適化されたレンズがラインナップされているので、ご提案しやすいですね。「目線を動かしたときもスムーズに見えます」とか、「パソコンやスマホなどデジタル機器による目の疲れ対策になります。」などと具体的にお伝えすると、興味を持たれるお客様は多いです。

適切なレンズを選ぶことで、解決できることがあるわけですね。中でも、どういったお客様にツァイスをおすすめしていますか。

これまでのメガネの仕上がりに不満を感じていた方、見え方に満足いただけていなかった方に、おすすめすることが多いです。レンズというと、「単焦点」か「遠近両用」、「薄型」や「超薄型」といった選択肢しかご存知ない方も多いですが、実際は様々な機能を持ったレンズがあります。たとえば、〈カールツァイス〉の「SmartLifeデジタルレンズ」は手元の距離が楽に見えるような設計になっているので、最近リモートワークの浸透でパソコンを長時間見る機会が増えたこともあり、選ばれる方が増えています。20代など、若い方にも好評です。その他では遠近両用レンズ「SmartLifeレンズ」シリーズや、車の運転のために最適化された「DriveSafeレンズ」なども、良い反応をいただくことが多いですね。次にメガネを購入される際に、「調子が良かったから同じレンズを入れてほしい」とリピートされる方も少なくありません。

医療分野での実績と長い歴史に裏付けられた信頼性。

では、〈金子眼鏡〉から見てツァイスのどんなところに魅力を感じますか?

第一にはブランドに対する信頼ですね。やはりレンズメーカーとして今年で175年という長い歴史がありますし、眼科で使用される測定器などを手掛けているという医療分野での実績もあります。そうした長い歴史と、医療現場で培った知見に基づいて商品開発されていますから、こちらも安心してお客様におすすめすることができます。

また、度数を測る測定器から独自で開発しているのも、〈カールツァイス〉ならではですよね。〈金子眼鏡〉では、〈カールツァイス〉独自の測定器である「i.Terminal2」と、iPad版のシステム「i.Terminal mobile」のいずれかを全店で導入しています。これらは、フレームの形状やお客様の両目間の距離、アイポイント(瞳の位置)、角膜とレンズの距離など、メガネをあつらえるために必要なデータを高い精度で、しかも短時間で測定できるツールです。「i.Terminal2」の場合、お客様に自然な姿勢で立っていただいた状態で測定するので、お顔立ちのみならず、立ち方などのクセなども加味したうえでデータを取得でき、それぞれの特性に合わせたオーダーメイドレンズを作ることができます。

データの精度が高いことで、仕上がりにどのような違いをもたらすのでしょうか。

レンズが持つ性能を最大限に生かし、最高のパフォーマンスを発揮するメガネを作ることができるんです。実は測定データにズレがあると、度数の処方が的確であってもレンズの性能を活かしきれないことがあります。特に度数の強い方は、アイポイントが少しでもズレると見え方に違和感が生じることも少なくありません。精度の高いデータはフルオーダーのインディビジュアルレンズで効果を発揮するので、これまで見え方に不満を持っていた方は違いを感じられると思います。実際に「これまでより視野が広く感じられる」「歪みが出にくい」とお声をいただくことも多いです。

八木さんも、ツァイスのレンズを愛用されているんですよね。

はい、私は遠近両用レンズ「SmartLifeデジタルレンズ」と「DriveSafeレンズ」を愛用しています。一般的に遠近両用レンズというとレンズの周辺部に歪みが出たりしますが、初めて〈カールツァイス〉で遠近両用を作ったときには「これが本当に遠近両用なのか!?」と驚くぐらい視野が広く、なおかつ自然に見える感動があったのを覚えています。

また、「DriveSafeレンズ」も運転時には欠かせない存在です。これまで高速道路を運転していると対向車のライトなどで目が疲れてしまってパーキングエリアで休憩をすることが多くありました。でも、こちらを使うようになってからは一度も休憩をせずに目的地まで行けることが増えました。それくらい疲れにくくなりましたね。やはり各レンズにそれぞれ特化した機能があり、目的に合った最高のパフォーマンスを発揮してくれるというのは、メガネユーザーである自分にとっても魅力的です。

お客様に納得してもらえるメガネを提供するために。

最後に、〈金子眼鏡〉にとってツァイスはどんな存在ですか?

「最高のフレームには、最高のレンズを」という観点から、私たち〈金子眼鏡〉にとって〈カールツァイス〉の存在はなくてはならないものだと考えています。”良いメガネとは何か”を考えたとき、その本質はやはり“快適に見えること”。その点でレンズの役割は非常に大きいです。〈金子眼鏡〉がブランディングをしていく上で、私は「すべての行動は信頼の塊でなければならない」と思っています。お客様にきちんとご納得いただけるメガネを提供するためにも、信頼できるレンズメーカーとのパートナーシップは重要です。

また、当社には「世界中の人々の文化的生活の向上に寄与することを目指す」という企業理念があります。その点でも、グローバルに展開し、快適な見え方を提供している〈カールツァイス〉のレンズに対する考え方には親和性があると感じています。日本最大のメガネ産地・鯖江の誇りを継承すること。そして、お客様にファッションとしてのメガネを楽しんでもらうこと。そうした思いを込めて大切に作ったフレームには、最高のレンズを搭載し、大切に販売していきたい。そう強く思っています。

※掲載の写真はツァイスのカメラレンズを使って撮影しております。

八木 数正
金子眼鏡店 エリアマネージャー
撮影場所:
金子眼鏡店 青山店
東京都港区南青山3丁目13-20
TEL:03-6434-7533
営業時間:11:00〜20:00

八木 数正さん勤務店舗:
金子眼鏡店 銀座店
東京都中央区銀座6丁目8-4
TEL:03-6232-8481
営業時間:11:00〜20:00

金子眼鏡店

ZEISS LENS
良いメガネの秘密。

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175年という長い歴史
宇宙からミクロの世界まで。
これまでの取り組み。
偉大な功績を残したノーベル賞受賞者が愛用した顕微鏡や、ハリウッドで絶大な信頼を得ている映画撮影用レンズ。ツァイスの技術は幅広い分野で採用されてきました。その技術力と製品分野は大きな広がりを見せ、脳外科や眼科で用いられる手術用顕微鏡を中心とした医療システム、航空宇宙産業や自動車産業で用いられる高精度な工業用測定器などにも応用されることに。また、世界に流通するICチップの約7割がツァイスの半導体製造関連装置を経て製造されているのです。まさに“宇宙からミクロの世界”まで…。精密光学のリーダーとして技術の発展に貢献し続けています。