“視える”の先にある新しい価値を創り出し、Quality of Vision(QoV)の向上を追求し続けるZEISS。今回は、北海道美唄市に店舗を構える“ZEISS Vision Expert”「メガネの三愛」の倉知忠良さんに、眼鏡がもたらす生活の質の向上と、お客様の毎日をより楽しく、豊かにするための店づくりへの情熱をお伺いしました。
まずは自己紹介をお願いします。
「メガネの三愛」の倉知忠良です。独立して26年になりますが、そもそもこの業界に飛び込んだきっかけは、眼鏡店を営んでいた叔父の存在でした。実はもともと飲食業に興味があったのですが、叔父から“見えない”を“よく視える”にする仕事は、人を幸せにできる」という言葉を聞き、心を動かされたのです。
そこから5年間、叔父の元で修業を積みました。最初の3年で技術的なことは一通り学びましたが、お客様一人ひとりの癖やお顔立ち、さらにはライフスタイルまでを深く理解し、最適なご提案ができるようになるには5年という時間が必要でした。その修業期間を経て独立し、今に至ります。
貴店の特長やこだわりを教えてください。
当店の強みは、何よりも「人」との繋がりを大切にしている点です。取り扱う眼鏡は、作り手の思いや世界観が伝わってくるブランドを厳選しています。そして、そのブランドを紹介してくださるメーカーの営業担当者の方との信頼関係も非常に重要です。お客様、私たち、そしてメーカーの方々、その三者が皆笑顔になれる、そんな関係性を築くことを心がけています。その信頼関係があるからこそ、自信を持ってお客様に眼鏡をおすすめできるのです。

私たちの接客は、まずお客様との日常会話から始まります。すぐに測定を始めるのではなく、10分ほどお話しする中で、その方のライフスタイルやお人柄、何に困っているのかを深く理解することを大切にしています。何度も通ってくださるお客様に対しては、その方の好みや生活環境、過去の会話まで覚えているので、「いつもの感じで」と言われれば最適なご提案ができます。まるで行きつけのラーメン屋さんで「麺固め、味濃いめ」と頼むような感覚で、お客様の「痒いところに手が届く」サービスを目指しています。そして最終的にはお客様の言葉だけでなく、表情から真のニーズを読み取る「表情から読み取る接客」を理想としています。
倉知さんにとって、ZEISSはどんなレンズですか。
ZEISSレンズは、私たち眼鏡店の考えや哲学を込めて、お客様にご提案できる特別な存在だと感じています。眼鏡の度数を決める測定に、正解は一つではありません。十人の眼鏡士が測定すれば、十通りの結果が出ると言われるほど、奥が深い世界です。その中で、お客様のライフスタイルや言葉のニュアンス、表情までを読み解き、「あなたにとって最高の視え方はこれです」と私たちの思いを形にしてご提案できるのが、ZEISSレンズなのです。
その視え方は、ただ「見える」だけではありません。お客様からは「明るく視える」「コントラストがはっきりして気持ちいい」といったお声をよくいただきます。最初は少しこれまでと違う感覚を持つ方もいるかもしれませんが、一度体験すると虜になってしまう、そんな独特の魅力があります。

そして、レンズだけでなく、それを提供してくれるZEISSの方々の存在も大きいですね。彼らからはいつも製品に対する情熱を感じますし、また仲が良く、そして温かい雰囲気が、私たち販売する側に安心感を与えてくれます。他社のレンズも素晴らしいものはたくさんありますけど、「次も絶対にZEISSがいい」とご指名いただくことが多いのは、このレンズが持つ圧倒的なブランド力と特別な見え心地に加えて、そうした作り手の温かさまでがお客様に伝わっているからだと思います。
最適なレンズを提供するために、特に注力していることはありますか。
お客様一人ひとりに最適な視え方をご提供するため、当店ではZEISSの最先端測定機器を導入しています。例えば、お客様の角膜の歪み(波面収差)まで精密に測定できる「ZEISS VISUREF 600」もその一つです。

この機器を導入した最大のきっかけは、デジタル時代のライフスタイルをサポートするために開発されたZEISSの高性能レンズ「ZEISS SmartLife PRO」を取り扱いたいためでした。このレンズの提供には「ビジョンエキスパート店」として精密な測定を支える機器の導入が不可欠だったのです。当時、北海道にはまだエキスパート店がなく、「美唄から北海道初を発信する」という挑戦に大きな魅力を感じました。
導入後に気づいたのは、お客様へ「伝わる効果」です。タブレット上でお客様ご自身の目の状態を図やグラフとして客観的にご覧いただくことで、なぜこのレンズが必要なのかというご提案に深い納得感が生まれ、満足度が格段に向上しました。今では「この機械で測ってほしい」と、遠方からわざわざご来店くださるお客様もいらっしゃいます。
最後に、お客様へのメッセージをお願いします。
眼鏡は、単なる視力矯正器具ではありません。それはあなたの個性を表現するファッションでもあり、同時にあなたの生活の質を支える医療でもあります。この二つが完璧に融合して初めて、最高の眼鏡が生まれると私は信じています。

眼鏡を選ぶときに一番大切にしてほしいのは、理屈ではなく「あなたの心が躍るかどうか」です。鏡に映る自分を見て、テンションが上がるか。その眼鏡を掛けて、毎日を楽しく過ごせるイメージが湧くか。ぜひ、ご自身の直感を信じてください。そのために、私たちはその眼鏡に最高の見え方をプラスするお手伝いをします。この店は、お客様という主役が輝くための「舞台」です。私たちは最高の「役者」として、眼鏡作りの工程もご覧いただけるオープンな空間で、皆様をお迎えします。
「”視える”のその先へ」というZEISSの思想のように、ただ見えるだけでなく、その先にある豊かな人生、新しい出会い、仕事での成功といった、お客様一人ひとりの素晴らしい未来を一緒に創造していきたいと思っています。眼鏡を通して、あなたの毎日がより楽しく、輝くものになるよう、全力でサポートいたします。



